2015年3月2日月曜日

馬場のぼるの世界

ほんわかナンセンスな、のらねこの世界へようこそ。ニャゴニャゴ。
好奇心旺盛で行き当たりばったりな猫たちの冒険を描いた『11ぴきのねこ』シリーズ。1967年に『11ぴきのねこ』が刊行され、1996年『11ぴきのねこ どろんこ』までに6作のシリーズがあります。

作者の馬場のぼるは、新聞漫画や風刺漫画なども手掛けた漫画家・絵本作家。


まず絵が可愛らしい!パステルカラーの背景。昭和レトロな漫画絵。そして、みんな笑っている。猫ってこんな含み笑いをするんでしょうか。
ズルくてケチんぼでご都合主義。11匹の団体行動が集団心理や一致団結も生み出すところが人間臭くて、また面白い。毎度トホホな結末ですが説教臭さはなくて、ひたすら愉快痛快。
そういうナンセンスな笑いを親子で共有できる、同じ目線で一緒に笑える。読書の楽しさって、そういうところから自然に伝わるものじゃないかな、と思います。

馬場のぼるの『11ぴきのねこ』はシリーズものといっても、30年近い年月をかけて少しずつ刊行されています。その間に、ねこシリーズ以外の作品も多く書かれています。昔話風の創作童話や小さい子供向けの絵本もホンワカ面白くて、お薦めです。
 
なかでもオススメは『きつね森の山男』
「子どものころに読んだなあ~」と表紙を見て懐かしくなる方も多いのではないでしょうか?山男が食べる「ふろふき大根」と「山ブドウ酒」は、子供心にもなんだかものすごーく美味しそうでした。

 

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