2013年11月11日月曜日

世界中で食べられて… おだんごぱん

 
おばあさんがつくったおだんごぱんが、ころころ ころころ転がって…。繰り返しの展開とたのしい歌、そして訳の分からないストーリー。海外絵本のおもしろさ満開の作品です。子供と一緒に歌ってください。

原題は『Колобок (カラボック、またはコロボック。英語表記はKolobok )』。
ロシアの民話がもとになっていますが、ヨーロッパ全体で読み親しまれている、最も有名な子供のためのお話。日本でも『にげだしたパンケーキ』『パンはこころころ』など、このお話を元にした別の翻訳や挿絵がいくつかあるようです。

まーるい形ににっこり顔は、どの国のバージョンでもおなじ。
Kolobok は、スマイルアイコンのモデルとしてもおなじみ


ところで、「おだんごぱん」ってなんでしょう? おだんごなのか、パンなのか?
調べてみたら、ロシアの「サワークリームブレッド」というパンのことのようです。
おだんごぱん、と言い換えた潔い翻訳は、『ナルニア国物語』や『指輪物語』を手掛けた名翻訳家、瀬田貞二氏ならではですね。


『おだんごぱん』ロシア民話、せたていじ 訳、わきたかず 絵 福音館書店

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