2017年4月3日月曜日

長新太をよむ

3月は、長新太さんの絵本を読みました。

長新太さんの作品、子供は好きですね。
もう、パッとみてすぐ「長新太!」って分かる。誰が見てもすぐ分かる。それぐらい特徴的な、唯一無二の画風。ショッキングな色使いとか、迷いのない太い線とか、とぼけた表情とか、大きすぎる鼻とか。。。そういうの全部が、子供は好きなんですね。「あ、なんか面白そう!」と迷わず思わせてしまう強引さが、長さんの作品の魅力だと思います。
そしてちょっと怖い。絵も怖いけど、ストーリーも少し怖い。展開が予測不能だし、ホラーな余韻が少し残る。その不気味さも面白い。

 
 
 
長新太 『こねこのおんぶ』 BL出版
長新太 『ころころにゃーん』 福音館書店 

赤ちゃん絵本。同じようで少し違う二作。
猫のお母さんの背中に猫の赤ちゃんが乗って始まるところは同じですが、『こねこのおんぶ』は、子ねこたちがどんどん変なものにおんぶされていきます。『ころころにゃーん』は、お母さんねこの背中に、どんどん変なものが乗っかってきます。同じようで少し違うので、続けて読むと面白いです。読み終わったときのみんなの(子供も大人も)、「ぽかーん」となった表情も好き。



長新太 作 /  冨成 忠夫、茂木 透 写真 『ふゆめがっしょうだん』 福音館書店
長新太 『ブタヤマさんたら ブタヤマさん』 文研出版

『ふゆめがっしょうだん』は写真絵本です。美しくて優しい詩。そして「パッパッパッパッ」。
文章だけでも、しっかり長新太です。
大好きな本なので、冬の読み聞かせでは毎年2,3回は読んでしまっている気がする。
『ブタヤマさん』シリーズはどれも面白いですが、おやこひろばは赤ちゃんメインなのでこの作品が一番読みやすくてよく読んでいます。


とにかく「絵本って面白い。お話しって面白い。」が詰まっている長新太さんの絵本。子供たちに(そしてお母さんにも)、絵本を読む時間の楽しさを、理屈ではなく感覚で、素直に感じてほしいなと思います。
 

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