「ふゆのやまは、さびしかった」静かな雪山の描写で始まるお話は、ページをめくるごとに、動物たちの泣き声、風や川の音、虫の声、春の訪れを知らせる楽しい音であふれてきます。冬から春へ、静から動へ、と姿を変える山の様子、そこで生きる生き物たちの動きや、いのちの躍動を、詩的な文章と独自の擬音を使っていきいきと伝えています。
自然を愛し、自然をテーマにした絵本で数々の賞を受賞している話題の絵本作家。白い背景を印象的に使った画法が、日本的な空間美を感じさせます。
『はるのやまはザワザワ』
村上康成 作
徳間書店
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