おやこひろばとは?

2025年1月21日火曜日

 



『もぐらとずぼん』

文 エドアルド・ペチシカ
絵 ズデネック・ミレル
訳 うちだりさこ
(福音館書店)

風に揺れる洗濯ものを見たもぐらくんが、青いずぼんを見つけました。おおきなポケットのついた素敵なずぼん。
どうやったら、あれと同じずぼんが作れるだろう。

そこでもぐらくんが手に入れたのは、布!
ではなくその前の糸!
でもなくなんと、その原料となる亜麻を育てるところから始めました。

亜麻を育て、水につけて繊維をほぐし、乾燥させて、さらに漉いて、糸を紡いで布を織り、そこからようやくズボン作りが始まります。

気の遠くなるような工程を一つ一つ丁寧に重ねて、自分の作りたいものに近づけていく。
すごいなぁ、もぐらくん!

ものづくりの楽しさと、自分でなんとかやってみる!という逞しさ、そして適材適所にいろんな友達に助けてもらいながら達成させるのも、ホントに大切なことだと気づきます。

作者のペチシカ&ミレルのコンビはチェコの絵本作家で、中でも「もぐらくん」は本国ではアニメ化もされている子供達に人気のキャラクターです。日本でも一時期、NHKで放送していました。

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阿弥陀寺おやこひろば 
0才から楽しめる♪絵本とわらべうたの会。
愛知県稲沢市 毎週火曜日10時〜

 




『かげえ えほん』(こどものとも 2016年1月 718号)

『うごき えほん』(こどものとも 2021年7月 784号)

作 こんどうりょうへい
構成 かきのきはらまさひろ
写真 やまもとなおあき

『かげえ えほん』
日本に古来から伝わる影絵あそびを再現した絵本。

体や道具でアクロバティックに影絵をする遊びは、江戸時代に十返舎一九(じっぺんしゃいっく)によって書かれた『於都里伎(おつりき)』という書物に詳しく図解されていますが、まぁ、そうはならんやろ、というアクロバティックぶり。

しかしこの絵本は、その『於都里伎』を地で行く勢いで再現しています。お見事!

一富士、ニ鷹、三茄子。と縁起のいい初夢も出てくるので、一月に読むのにいいかも。遠目からでもはっきり見えて、これなーんだ!ができる楽しい絵本なので、低学年の読み聞かせにも良さそうです。

『うごき えほん』
おなじく和装姿のお兄さんたちが、アクロバティックにうごきを表現してくれる絵本。
子供は喜んで真似してくれます。(時間がかかりますが)
影絵ではないですが、体全体で表現するリアクションが楽しい。

最後のページに「うごきすごろく」がついています。
QRコード付きで、福音館の特設ページへ。
大きいサイズのすごろくとコマをダウンロード印刷できますよ。

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阿弥陀寺おやこひろば 
0才から楽しめる♪絵本とわらべうたの会。
愛知県稲沢市 毎週火曜日10時〜